松竹大歌舞伎(巡業)「奥州安達原/吉野山」

松竹大歌舞伎(巡業)「奥州安達原/吉野山」@越前市文化センター大ホール
越前市文化センターは、トイレが比較的多くて、並びはしますが、ものすごく待たされる印象はありませんでした。
劇場内は、広いですが、広すぎない感じ。2階席はありません。
緞帳が素敵で、真ん中が太陽? その下に菊? 下手上にはマーガレット? 黄色一色です。
この公演、初日近くは、後見さんの段取りが悪いとか、演者がいっぱいいっぱい、とかも聞いていたのですが、越前市文化センターではもう楽に近いので、そういうまずさを感じることはありませんでした。
「奥州安達原」は、どこが悪い、というのではないけれど、動きが少なく何度か意識を失ってしまった(汗)
設定が複雑なんですが、あまりそれは物語中では表現されないんですよね…。
袖萩(亀治郎)の娘が、寒くないかと聞かれ、着物を着ていないのに「暖かい」と答えるところは泣けます。
疑問だったのは、キーとなってるらしい、白旗に書いてあった歌の意味。プログラムにも解説されてないんですよね…。
それと、貞任(亀治郎)は、娘を義家(門之助)に預けちゃっていいのか、ということ。敵なのに。義家を倒したら、娘も危うくならない?
袖萩と貞任を同じ役者(亀治郎さん)がやっているわけですが、一人の役者が演じると、その人間同士(今回は夫婦)のドラマはどうしても薄れますよね。疑似的にでも想い合うということがないから。
一人の人が何役もやる場合って、その役者の見せ場ではあると思うんですが、そういうところが不満なんですよね…。
「吉野山」はわかりやすくて良かったと思います。歌舞伎らしい爽快感が味わえました。
亀治郎さん(忠信)と梅枝さん(静御前)の息が合っていて、舞踊だけど芝居寄りに演じられていたように感じました。
一挙手一投足を磨き上げ制御して、人間の美しさを見せる、役者って素晴らしい仕事だなーと思ったりなんかして。(芝居の種類にもよりますが)
薪車さん(逸見藤太)と花四天のチームワークも良かったと思います。薪車さんは初役でしたが、ご当地ネタ(越前ガニとか)も交え、きっちりやっている印象でした。





