84期生卒業公演「虹色の風 〜記憶の森の神話〜」
とりあえずは、にかっと笑って踊ってくれたら、それでいいねん。
まず、作品が、昨年の形を踏襲しすぎと思いました。
所長の挨拶、口上、間(この間も何とかしようという気にならなかったのか…)、遊園地のアトラクションのような開演アナウンス、ストーリーの中で幻想として挿入されるダンスシーン、最後に羽織るだけの衣装での群舞…。
予算のこともあるのかもしれませんが、私は、新鮮味がないと感じました。
口上も昨年とまったく同じのような…? 伝統的にずっと一緒なのならそれはそれでありかと思いますが、そうでないなら、その学年の為に何かオリジナリティを加えてあげてほしいです。ずっと毎年一緒だったのかな…。そういう気もする。
開演アナウンスは、作品のテーマとも関係してくるのですが、私はちょっと苦手というか、観客は大人なのだからわざわざ子供だましなことしなくても…と思ってしまいました。
昨年は、ストーリーはさまざまなダンスシーンを見せる為の場面設定理由という感じで、その上で最後は旅立ちにかけてまとめていて、上手かったのですが、今回はストーリーに重心が置かれていて、それほど書き込みのある話やキャラクターでもなかったので、芝居経験に乏しい卒業生にはしんどかったと思います。
私が好きな場面は、フェアリー・パレスの群舞や最後の男役3人のダンス、全員が歌いつなぐ場面だったりするので、いっそ単なるバラエティショー(82期のときのような)のほうが良かったのではないかと思いました。
あと、登場人物が若者というよりも少年(子供)だったのも、ちょっと幼すぎるのでは、と思いました。
フェアリー・パレスの群舞は、その“にかっと笑って踊ってくれる”シーンだったので、大好きでした。
ここは84期男役はラテンっぽいデザインの(ひらひらした襟の開いたサテンっぽい生地の)シャツだったのですが、篁さんはこれがとても似合っていて、大人の男って感じでかっこよかったです。
女役の衣装はノースリーブで清楚な感じでかわいかった。
最後の男役3人のダンスは奥山先生でしょうか?
かーっこいいー!!って感じで、この場面があって本当に良かったです。
84期は全員が歌えるんですね。OSKは伝統的に歌が弱いので、ありがたいです。
昨日私が愛瀬君の役設定を「○○で○○○○○」と書いていたのは、「成金でナルシスト」のつもりだったんですが(滝汗)、これは、シェリル(妃那)の悪口で、本当は「お金持ちで秀才」でしたね。
役作り、良かったです。メガネをクイッとやってちょっとだけ嫌味っぽく見せつつも、頭が良い分気が回る頑張りやさんで、かなり鷲掴みでしたわ…。私は短パンもかわいくて好きだったんですが、女の子っぽく見えるという話も。
シェリルに悪口を言われてキーッとなってるところや(でもそれで暴れたり悪口を言ったりしないところがオトナ)、「おぶって」と言われて「はぁ?」と聞き返すところや、本当は自分もお腹が空いてるのにチョコレートをあげるところとか、「一緒に家に帰ろう」と言うところとかが好き。
現在に戻ったときに、ぐっと大人になって出てくるのが、またかっこよかったです。
シェリルの設定、自分の友達のことを書いてるのに「自己中でわがまま」はひどくないですか…>フィリップ、サリー(この二人は結婚しているの?)
妃那さんは台詞回しがちょっと鈴峯さんに似てる…?
お芝居上手いしハキハキしてるので目立ってましたね。元気な感じが私も好きです。踊ってるときも元気な感じで。
柑奈さんは、多分同期に実力の拮抗する人がいないからだと思いますが、対象のない演技をしているような感じがあったので(妖精のところのことじゃないよ)、これから劇団に入って彼女の世界が開かれていくといいなあと思います。
輪郭は全然違いますが友美愛さんに似ていると思います。
悠浦さんはとにかくスタイルがいいので、シルエットを多用した天地創造神話の場面は、ぴったりだと思いました。
客席降りもスター性があって堂々としてましたし、歌も素直で良い声だし、足も綺麗に上がるし、ターンも綺麗でした。というか、多分、悠浦さん相当ダンス上手くなりましたよね…?
そうそう、天地創造神話は、リンゴを食べたら裸でいることが恥ずかしくなったという話なので(略しすぎ)、裸の場面なんですよね、あれ。もちろん衣装着てましたけど。
もう一つの幻想シーン、羽衣伝説ですがあれは神話ではないような…。天女は神? この場面の愛瀬妃那も良かったなあ。リック&シェリルとはまた違って。
私は84期女役では花澪さんが上品で柔らかな感じが好きなのですが、今回の公演では、序列が下になるほど書き込みがおろそかだったので不満でした。昨年、一昨年は一人一人を生かした作りになっていたと思うので。
でも、しっかり者ということで、花澪さんの持ち味が生かされた(生かした)役だったと思います。
奈々海そらちゃんは、ぷうとふくれてみせるところなどがかわいかった。
花澪さんと奈々海さんが声をそろえてせりふを言うところも好きだったし、二人が両側から泣き虫のアーサー(篁)を責めたりなだめたりするのも楽しかった。
物語としては、神話の場面を挿入することで、自由に時代・場所設定ができるというところが、良いアイディアだと思うんです。そして、森の中の場面で、7人の友情を描く。
とすれば、フィリップとサリーの場面は、ストーリー上あまり生かされていたとは感じられないので、カットして、森の中へ入っていくところから雷に遭うまでの場面や、再会の場面を作ったほうが、カタルシスがあったんじゃないかな、と。いきなり落雷のところからスタートなので、それぞれのグループ内の人間関係は描かれるけど、グループ同士の関係が希薄じゃないですか。
それと、せっかくだから、篁・花澪・奈々海の神話の場面も作る。3つくらいあったほうが、バラエティあっていいですよ。それか、もっと大人数の場面にして全員出す。(でも神話だと、ダンス場面というより一対一の芝居をダンスで見せる、という風になってしまうんだな…。いや、それこそアマテラスとアマノウズメとか)
千秋楽にはアドリブがあったのですが。
1.リック(愛瀬)が「たまにはシェリルがおぶってよ」と言っておんぶしてもらった(次に出てくるときはちゃんとリックがおんぶしてた)
2.アーサーが泣きながら出てきてくまのぬいぐるみを放り投げてしまい、慌てて拾ってぬいぐるみに謝っていた
3.アーサーがミランダ(花澪)に駆け寄ったところ、ミランダにかわされてしまいこけてしまった
4.フィリップ(悠浦)がマシュマロ??を食べながら小説を書いていた
5.「今日はスプリングフェスティバルでしょ」が「今日は虹色の風の千秋楽でしょ」になってた
私の基本の感情としては、千秋楽に遊ぶなんてまだはやーい!って感じです。遊ぶのは、ちゃんとできてから。しかも、作品が壊れない程度に。と私は思ってます。
個別に見ると、1.はリックとシェリルのキャラが既にかなり出来上がっていたので面白かった。2.は謝り方がかわいかった。3.はミランダがオトコマエで素敵だった(笑)。4.は、台詞が明瞭でなくなるので…。5.は、ストーリーが変わってしまうので、どうやって収拾つけるの、とハラハラしました。普通に「さあ、フェスティバルの準備をしましょう」と続けてましたが。
85期のラインダンスは、ピンクと緑の衣装で、「Bon Voyage!」。 Bon Voyageも通った公演だったので、懐かしく嬉しかったです。(劇場の外で並んで待っている間も、この主題歌が劇場前に流されてたんです。遊園地の中だから)
と思ったけど、昨年の記録を見たら、昨年もBon Voyageだったんですね…。OTL なんかここまでくると、手抜きなんか…?とかわいそうになってくる。
85期は、鈴華君の印象が強いからか、全体的にきらきらとかわいい印象でした。
カーテンコールで「虹色のかなたへ」があったのも良かった。この曲は本当に名曲。
公演のタイトルとも関連ありますしね。7人ということと、北斗七星もかけてありましたね。
全体的に、選曲はどれも良かったと思います。
今回はとにかく、作品がもっと助けてあげてー!と思いました。
84期のみんなが、これからどんな風に活躍していくのか楽しみです。85期も舞台に立つ、春のおどりが待ち遠しい。
COMMENT
しかし、アドリブの「何食べてんのよ!」はそうではなかった。やればできるのだ。どんどん脱皮していってほしい。
そうですね、「何食べてんのよ!」は、目の前のフィリップにしっかりと届いていましたね。
まだまだこれからですもん。まだスタートラインにも立ってません(劇団員としては)。
本当に楽しみです。





