宝塚歌劇 花組公演「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」@宝塚大劇場
3年ぶりの宝塚。変わったような、変わってないような。
(以下ネタばれ)
真飛さん大空さん邦さん星原さん夏美さんはもちろん、壮さん愛音さん桜さんも分かるしそれなりに感情移入できるんだけど、誰がどうなってもいいようなストーリーだったな…。盛り上がりがないというか。
でも谷さん(脚本・演出)らしいとも感じなかったなあ。
あ、最後に真飛さんが「インシャラ〜♪」と歌い出すと兵士たちが泣き崩れるというところは、あ〜谷さんだな〜と思いましたが。
愛音さんは、イギリス人(はっきりスコットランド人って言ってたかなあ…。冒頭の背景説明を兼ねた早口台詞の応酬は、ちょっとついていけなかった;; 真飛さんは後ではっきりスコットランド人って言ってたと思うけど。)という設定だからか、周りに比べて化粧が薄かったので、印象も薄くなってしまっていたような…。
カイロで再会したときの、アノウドの衣裳が綺麗。ピンクと水色の…。
真飛さんが傷を手当てしてもらうのに服の上からなので、”?”と思っていて、血が全開でにじんでいるのにその上から上着を着るので、汚れるやん、と思ってたんですけど。
そうか…宝塚の男役は肌を見せてはいけないからか…。
ショー: グラン・ファンタジー『Red Hot Sea』
プロローグの真飛さんと桜乃さんの、白地に黒い鱗模様の衣裳が面白かった。でも、他のメンバーは熱帯魚を表してるんでしょうけど、変な衣裳だった…。あれは悲しい。
コメディっぽいところ(やぼったい)と暴力的な場面(無意味に暴力的に感じた)がいやだなあ。
中詰で羽を背負ったダルマ衣裳の人が何人か…。人数を数える。エイトだ! 娘役? 男役? 男役っぽい。役名はエイトシャルマンなのかなあ。
と考えていると、さっさとはけてしまう。ちょっとー!! その後も出てくるけど、後ろのほうで軽く踊ってるだけだし。もっと踊ろうよー。
ラインダンスも、15回くらいしか足を上げていないのでは? というくらいすぐに終わっちゃって。せっかく衣裳を作ってるのに。もったいねー!!
芝居からショーの半ばまでは、大空さんってどういうポジションなんだろうと心配になるほど、真飛さん以外の人の扱いが、等しく少ないように思ったんですが、ショーの後半から、俄然魅力を発揮しているように思いました。普段心を閉ざしているように見えるから、ニカッと笑われるとキュンときます。
でも、お化粧はもう少しマイルドでも良いのでは…。ショーなのに悪役みたいに見える…。
フィナーレはジーパン姿に羽を背負う、というのはどこかで読んでいたんですが、私は良いんじゃないかと思いました。案外しっくり来てたのではないかと。女子の衣裳が、何でも飾ればいいってもんじゃないでしょ…って感じでも、それはご愛嬌の範囲と思いますし。
大勢が後ろを向いて踊って、背中の羽で海の波を表すというのも面白かったし。
でも、真飛さんと桜乃さんは白い普通の衣裳なんだよー。徹底しようよー。
うーん、今回はかなり保守的な作品を選んでしまったようですね…。ショーも、「ヘミングウェイ・レヴュー」や「タカラヅカ絢爛II」とあまり変わらない感じだし。次はもっと宝塚ナウなチョイスにしよう。
COMMENT
ならば治療は別室ですますとか、もっとうまい表現方法があるような気がするのですが、そのまずさが谷チックですね。谷さんというのは演劇的手法が苦手ですべて見えるように処理してしまうというイメージがあります。
見る前に「保守的作風」なのか「宝塚ナウ」なのかはわかりにくいですよね。
そういえば私も「まつり博」のビデオを初めて見たとき、男役がノースリーブの衣裳で踊っているのに驚いた記憶があります。
タカラヅカファンの友人は、昨年春の「水晶橋」で、男役が腕を上げる(袖が下がって腕が見える)振りがあることに驚いていました。
服の上から手当て、か、アノウドの手当て、どちらかしかやらないならそれほど気にならないんですよね。(いやでもやっぱり服の上からって…)
今回久しぶりにタカラヅカを観たことで、色々と発見があり勉強になりました。
一つ驚いたのは、タカラヅカの男役はけして”男っぽく”はないということです。OSKの男役より作りこむ為、”男度”は高いものだと思っていたのですが、そうではなくて、”タカラヅカの男役”という架空の性を作り出しているんだ、ということが分かりました。
むしろOSKの男役のほうが”男性的”ではあるなあと感じました。
「保守的作風」か「宝塚ナウ」か、というか、新しいか古いか、であれば、演出家である程度選べるかと思います。私は谷、植田、藤井、石田、木村(敬称略)氏らはもううんざりなので、できれば避けたいのですが…。
「スカーレットピンパーネル」などより、普段の姿のタカラヅカが観たいな、と思ったので今回の公演の選択になったのですが。
次は「夢の浮橋」を観ます。もちろん。(?)





